2008年11月17日

ドレスデン・チェス・オリンピアード 小島、GMとドロー、若林、ドローを逸す

ラウンド4.男子(オープン)21番ボード
日本<106> 0.5−3.5 ヴェトナム<37>
■ 小島(2272) 1/2-1/2 □ GM Nguyen Ngoc (2567)
□ 上杉(2222) 0−1 ■ GM Le Quang Liem (2583)
■ 佐野(2111) 0−1 □ CM Nguyen Van Huy (2422)
□ 野口(2018) 0−1 ■ GM Tu Huang Thing (2496)

 私は昨日の夜中に30分ぐらいだが、各ゲームの15手ぐらい進んだ所を見ていた。小島戦は早くに駒交換が終わり、局面はエンドゲームの入り口近くで、間違えなければドローになると思った。上杉戦はシシリアンのドラゴンの序盤が終わった頃で、戦いはこれから。佐野戦はフォーナイツ・スコッチの定跡をたどっていて、黒のポーン形は四つの島に分かれ、f筋にはダブルポーンがあるものの、セオリーでは「互角」と確か評価さていたはず。黒はダブル(双)ビショップと、オープンbファイルを持つ。白は黒の一見ばらばらなポーン形を攻める戦力を持っていない・・・というところか。この一戦もドローの可能性があると思った。野口戦は、1.c4 f5 イングリッシュ・ダッチ?というか、クローズト・シシリアンの逆さまのような序盤。白はQサイドから攻め、黒はKサイドから攻める。白はbファイルからの攻めを開始した。そして、朝になってみると・・・
 私の期待はもろくも崩れ、小島一将のドロー一つに終わっていた。佐野戦は、お互い、筋違いのビショップとルークを持つエンドゲームになった。筋違いのビショップのエンドゲームでは、形によってはポーン2個対0個の局面でもドローに出来る。残念ながら、佐野選手は負けたが(時間切迫?)本ゲームは並べてみると勉強になると思う。
 野口戦は、中盤RとB交換のエクスチェンジ・ダウンで劣勢になり、最後にQの動きを間違えたが(こちらは、かなりの時間切迫)、29.Qc4? ではなく単純に、29.axb6 としたらヴェトナムのGMは、29...Nxb6 29...Nxf4 のどちらにしただろう。もし後者なら・・・、29.axb6 Nxf4 30.Bxf4! Rxe3 31.Bxb8 Rb3 32.Rxb3 Qxb3 33.Bc7 etc.

 次のラウンドは、IM3人を擁するタジキスタンと戦う。

ラウンド4.女子54番ボード
日本<93> 2−2 リビア<110>
□ 中川(1860) 1−0
■ 内田(1822) 1−0
□ 岩城( −− ) 0−1
■ 若林( −− ) 0−1

 残念ながら、チーム戦初勝利にはならなかったけど、2−2ではなくて、日本の3−1の可能性もあった戦い。中川戦は中盤以降相手のミスが増えて完勝。内田戦も序盤のミスをとがめるとあとはガタガタの楽勝。57手掛かっているのに、内田選手の残時間は1時間33分14秒、相手の残は18分10秒だった。ホンマかいな?
 岩城戦、ルイロペスからd5地点にナイトを据えた白優勢のゲームになったが、25.Re3? で、相手のナイトフォークに掛かりあえなく敗れ去った。22.Bh6 では、22.Nxf6 Nxf6 23.Bg5 とすると、黒は、23...Re6,23...Nxe4,23...d5,23...Kg7 のどれがいいだろうか?皆さん考えてみてください。本来なら負けないゲームだったのに惜しかった。
 若林戦、21...Rxa4! 22.bxa4 Qxc3+ で相手キングへのパーペチュアル・チェック、つまり強制ドローの権利を握った。今大会は30手以内の合意のドローは禁止されているが、パーペチュアルならドロー成立のはずだ。しかし、若林選手、ドローを良しとしなかった(多分)。ただ、この時点で、若林陣は駒損になっていたのを考慮すべきだった。28...Nf4 は、28...Bh6 の方が良いだろうが、29.Rab1 Qxa2 30.Rb5 etc.でドローも無理か。21...Qxc3+ 以降、黒の勝ちを見つけた人、誰かいますか?

 次のラウンドは、レイティングの無い(?)WFMがいるチュニジアと対戦だ。

 ところでゲーム脇の(プロフィールの)写真が訂正されたのに気が付きましたか。どうみても岩城さんの写真がおかしいと思っていたら、若林さんも違っていたんですね。しかし、誰も突っ込みのコメントをくれませんでしたね。岩城さん、そこそこ有名だと思っていたのに意外でした。リビアの女性陣(少女軍団?)も昨日は全員ひげを生やしていたんですけどね。
posted by keres65 at 23:45| Comment(0) | Dresden Chess Olympiad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]