5月1日に封切りされるや否や、日本中に『相棒』旋風を巻き起こした映画、「相棒−劇場版−」を見られるのも、残すところわずかとなりました。みなさんはもう見ましたか。まだ見ていない人は、日本史上未だかつてない「チェス映画」(?)を見ないと損ですよ。(実は私もまだ見ていないのですが??)
さて、当ブログの相棒記事にコメントを寄せてくれた「たまさん」のように、今回の映画を見てチェスに興味を持ってくれた方は、かなりの数に上ると思います。もちろん、なかには「チェスのルールなんか知らないから、映画もチェスの出るところはよく分からなかったしつまらない」という方も、よそのブログを見ると結構いるようですし、また、「以前使ったチェスセットを奥から引っ張り出してきてチェスの勉強をはじめた」なんていう方もいるようです。詰まるところ、映画を見て大半の方がチェスに付いて色々考え影響を受けたのは明白な事実のようです。(否定的か肯定的かは別にして)
話は変わって、将棋や囲碁の世界で、それぞれのプロ組織の日本将棋連盟や日本棋院が、アマチュアに「名誉段位」を贈る話が時折聞かれます。私の理解している範囲では、各界で活躍している有名人の方に「名誉段位」を贈ることで、将棋や囲碁の普及宣伝を計ることが第一の目的だったと思います。普通はご本人の実力以上の段位を贈りますから、贈られたかたは喜んで「俺は日本将棋連盟から、○段の段位を贈られたんだぞ、凄いだろ」なんて宣伝しちゃいますからね。でも、名誉段位をもらえる基準は、例えば将棋なら、盤駒を持っていて、将棋のルールを知っていればOKなんだと聞いたことがあります。それなら大抵の方がもらえそうですが、社会的に重要な要職に就いているとか、マスコミに多く顔を出しているとかの有名人じゃなきゃ駄目なんじゃないかな。ところで、名誉段位を贈られた方は、贈られっぱなしじゃなくて、「○○の為にお使いください」なんて「金一封」を包むのでしょうか? それとも、名誉段位の代金が決まっているのかな?
チェスの世界でも、JCA(日本チェス協会)に段級位制度があります。ただし、チェスにはその人の持っているチェスの実力をかなり正確に数値化している「レイティング」がありますので、「段級位」は必要ないと言う方もいます。ですが、チェスの段級位は、チェスの世界を知らない方に自分のチェスの大体の実力を教えられると言う意味合いや、もちろん、JCA(日本チェス協会)の現金収入という意味合いも大きいと思われます。これは将棋も囲碁も同様で、普通に段級位取得を申告すると、段級位相応の料金を取られますから。ちなみに私は一つも持っていませんが。
ただし、今までは日本のチェスの世界では「名誉段位」と言う話は出てきませんでした。(チェスで段級があるのは日本だけです)全くもって、もったいない話です。将棋や囲碁からすればチェスは日陰の身です。一般のファン人口、競技人口や知名度も圧倒的に劣っています。それなら、チェスも「名誉段位」制度を作って有効利用すべきです。実はチェスが出来る有名人はそれなりにいると伝えられています。彼らが日本のチェスを代表する機関から「名誉段位」を贈られれば、喜んでくれて、きっとチェスの広告塔になるのも厭わないことでしょう。
そこで、当記事タイトル「杉下右京に名誉段位を!」の話になります。
では、何故「水谷豊に名誉段位を!」ではないのか、疑問に思う方もいると思われます。もし実在の俳優、水谷豊に名誉段位を贈呈すると仮定します。名誉段位と言いながらも,JCAの段位ですからJCA会員になってもらわなければなりません。そうすると、名誉段位を贈った後、「入会費+年会費」の請求書も送らなければなりません。これは、非常にかっこ悪い!
ところが、ドラマの中の架空の人物「杉下右京」に名誉段位を贈った場合、なにしろ架空の人物ですからJCAに入会して貰わなくてもいいので会費の請求をしなくてもよいのです。素晴らしいアイデアでしょ!
・・・ということで、「相棒」旋風&効果が消えないうちに、ぜひ実現して欲しいな〜
10月には、チェスを含むたった5競技の大会「2008北京ワールド・マインドスポーツ・ゲームズ」が始まりますから、チェスへの関心が今以上に盛り上がるんだけどな〜
(注:私はこの記事を執筆中、アルコールは摂取しておりません。念の為。)



名誉段位は過去にも例があります。今もリストに載っている7段の方は、チェス歴ゼロだと思われます。全く話題にもならなかったし、協会と本人双方にメリットがないのではと会員間では不評でした。
7段の方はよく覚えていますよ。CHESS通信に何の説明もなく、いきなり段位取得者の欄に載っていましたからね〜 フィッシャー事件の際にお姿を拝見しましたが、機関誌を見たときからそちらの職業の方なんじゃないかと思っていました。この方の名誉段位はどういう意味だったのでしょうかね。
@ 過去のJCAへの貢献を評価して
A 将来のJCAへの貢献を見越して
B 金銭的支援、その他・・・
しかし、今回の「相棒−劇場版−」の日本チェス界への貢献は大きい物がありますね。
向こう(テレビ朝日)も、「名誉段位」をこの機会に是非贈りたいと言えば、嫌とは言わないと思うんですがね。で、杉下右京こと水谷豊が名誉段位の賞状を受け取っている写真等、テレビ雑誌に出たら凄い宣伝効果になるのにな〜
最近何かと忙しくて…それでもチマチマとチェスしてます。
「コードギアス」なるアニメがTV放映されていますが、主人公がチェスをする場面が何度か出てきているようです。私は観ていないのですが、子供たちがそう言っていました。ある程度人気があるからTV放映しているのだろうし、知名度アップに少しは影響があるかも知れませんね(笑)。
「The art of the middle game」なる本をアマゾンで発見。1400円と安かったのと、著者の一人にPaul Keresが入っていたので、これも何かの縁と思い購入。私のレベルだと、読み進めるのにハードな内容(汗)。出版社は書評で紹介のあるドーバー社。英米式の棋譜には慣れていたので問題なし(笑)。
最近のアニメ(色々あるのでしょうが)は、画風やストーリーについていけません。昔も荒唐無稽な話ばかりでしたが?
映画やアニメ、小説、その他のメディアを通じて「チェス」の露出が多くなるのはいいのですが、興味を持ってくれた人の行き場所が今の日本には少ないのが問題ですね。
"The art of the middle game" この本はグランドマスターが薦めるチェス本のリストに良く出てきます。私も持っていますが、棋譜が英米記述方式なのと、英語が難しい(私にとって?)ので万人向きではなく、英語がそこそこ出来る中級者以上(レイティング1600〜?)向けと言っていいでしょうか?
英国(イングランド)のチェス界重鎮だった故ゴロンベク氏がソ連のGM、コトフとケレスの文章をロシア語から翻訳した物ですね。ただGM二人の本文の前に、ゴロンベク氏の前座?の章があり、これはわかりやすい例と文章でした。
結局、この本は現在読みかけになっていますが、「読みきった」日本人チェスファンってどれ位いるのでしょうかね。